2020.01.16
200116 神戸本


神戸に住み始めたのは大震災の二年後、1997年1月17日からなので、丸23年になります。
震災以来神戸市の人口は減り続けているそうで残念ですが、住んでみると本当に住み易い好い街だと思います。
そんな神戸を取り上げた本を最近二冊読んで、更に神戸が好きになりました。
「神戸・続神戸」は俳人の西東三鬼の作品ですが、戦時下の神戸に多彩な人々との交流を通じてたくましく生き抜いた体験を書き連ねたものです。
「神戸今昔散歩」は古絵葉書や古地図の収集家である原島広至の東京、大阪、横浜に続く作品です。
文庫本なので折角の絵葉書の写真が小さくて残念ですが、明治、大正、昭和から現在まで同じスポットを対比させているので興味が尽きません。
出来れば大判で写真を見たいですから、電子本で再版して欲しいものです。
Posted on 1月 16, 2020 at 04:42 午後 | Permalink
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2019.10.11
191011 遊歩大全をKindleでコピペ?

登山講習会のテキストを作りだしました。
思いつくままにこれまで60年もの山歩きの経験から先輩諸兄に教えていただいた知識、本やHPなどで得た知識、主に必要に迫られて自分で編み出した(と思っていた)知識をランダムに書き出しています。
数十件、書き出したら、やはり項目別に整理したくなって、どう分けるべきか、考えましたが、絶対的な分類方法が判りません。
衣食住、装備・食料・幕営・歩行、準備・行動・後処理、などなど分け方は色々あってどれも絶対とは思えません。
そこで、思いついて、山歩きのバイブルとして名高いコリン・フレッチャー氏の「遊歩大全」を調べてみました。
1000ページもあり文庫本としては破格の2200円もします。
目次を見ると設計図・基礎・外壁・台所・寝室・衣装部屋・家具と器具・家事その他、となっています。
何となく抽象的でピンときませんが、内容は示唆に富むものが多くて、つい読み返してしまいます。
せっかく豆知識を集めているので、この本からも引用出来ないかと思い、検索してみると何とかテキストに書き出せそうです。
Amazon Kindleには範囲を指定してコピーしたり、保存する機能があるようなので、試してみました。
これが画像の範囲をコピーした内容です。
「第1に,背の荷物がいかに重くなろうと,足をまもり,重さを支える強さを持ったものでなければならない。足は日ごろ,その人の全体重をささえているわけだから,訓練で鍛えられていさえすれば,薄いソール(soles)と軟らかいアッパー(uppers
甲部)の靴でも充分に役立ち,快適に長距離を歩くことができる。ただし,これは荷物なしでの話だ。荷物なしでのウォーキングに使用するソールは,シティーシューズよりは丈夫なものでなければならないが,それでも厚さ5/16インチ(8mm)もあれば充分で」(遊歩大全より引用)
スマホでは手間がかかり過ぎますが、パソコンなら、操作は簡単です。
パソコン版ではコピペも出来るようです。
「重量の問題。ルールは簡単である。
1. 必要だと思ったものは持っていく こと。
2. あらゆる用具の重さを,ぎりぎりまで削り落とすこと。」
コリン・フレッチャー. 遊歩大全 (ヤマケイ文庫) (Kindle の位置No.924-927). . Kindle 版.
「能率よく背負って歩ける荷の重さは,おおざっぱにいえば体重の3分の1程度ということになる」
コリン・フレッチャー.遊歩大全(ヤマケイ文庫)(Kindleの位置No.950-951)..Kindle版.
「値段 値段の問題を解決できる唯一の満足すべき手段があるとすれば,それは無視することだろう。グッド・イクイプメントは常に高価だ。店で値札に顔をしかめるときは,ウィルダネスの中にいる自分を思い浮かべるべきだ。そこでは,紙幣というものは無意味になり,たった1つの用具を安物買いしたために,旅がめちゃめちゃになってしまうこともあり得ることを考えるのだ。いや,それ以上に,生命の危険さえ起こりかねないのだから。」
コリン・フレッチャー.遊歩大全(ヤマケイ文庫)(Kindleの位置No.981-986)..Kindle版.
「結局のところ,おのおのが自分の基準を作りあげ,その他の問題も考えあわせて,正当な決定を下さなければならない。ただしスリーピング・バッグのように直接生命にかかわりをもつ大事なものは,できるだけ良いものを買うことが必要だ。」
コリン・フレッチャー.遊歩大全(ヤマケイ文庫)(Kindleの位置No.990-992)..Kindle版.
Posted on 10月 11, 2019 at 02:12 午後 | Permalink
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2018.01.26
180126 三宮へ

歳をとって髪が薄くなっても、白髪が増えても、何故か髪の毛は若いときと同じように伸びます。
今日は月一回の散髪で三宮に出ましたが、昼なのに手先が痺れるような寒さでした。
空は青空で葉っぱが落ちた枝に沢山雀がとまっていて、猫も雀もこんなに寒いと大変だなぁと同情しました。
いつものかつおの藁焼きをJNKさんと食べて、ドトールで図書館で借りた「村上海賊の娘」を夢中になって読んでいたら、夕方になっていました。
本屋大賞を取ったので、いずれは映画かTVドラマになるでしょうが、主演女優は誰か?、で今から話題になっていて驚きます。
さしずめ、杏、綾瀬はるかが候補に挙がっているようです。
でも、原作では、醜女で悍婦、と表現されているから、悍婦は気の荒い女性のことなので良いとしても、醜女となると演じる方も見る方も違和感があります。
でも、背が高くてカギ鼻で、西洋人の容貌となっているので、イメージは杏ちゃんに近いですね。
こんなことに時間をかけているのは、忙しい期限のある仕事が一段落したからですね。
Posted on 1月 26, 2018 at 09:49 午後 | Permalink
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2015.08.21
150821 魔女の宅急便
パソコンのバックアップが進行中で、あまり使えないので、先週から図書館で借りてきた「魔女の宅急便」の原作本を読んでいます。
原作は角野栄子でアニメになったスタジオジブリの「魔女の宅急便」は全六巻の第一巻目をベースにしています。
二巻目以降は主人公のキキがクロネコのジジと共に色々の体験を経て、恋も実らせ、最終刊では双子の姉弟にも恵まれます。
Posted on 8月 21, 2015 at 07:01 午後 | Permalink
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2014.10.14
141014 谷甲州「単独行者」

単行本では高すぎて手が出なかったけど、文庫本を手にとって二分冊なので読みやすいと考えて購入。
でも買ったまま1年以上も本棚に積んであって、ふと思いついて読み出したら、面白くて最後まで息を継がず読んでしまった。
加藤文太郎の本は本人の「単独行」、新田次郎の「孤高の人」が広く読まれている。
「単独行」はまだ学生時代に読んだがあまりにも桁外れの山行実績に近寄りがたい雲の上の存在としての印象が強かった。
「孤高の人」が山と渓谷誌に連載されていた頃も知っているが、通しで読んで彼の生涯にすごく共感した。
今回読んだ「単独行者」は加藤文太郎の一人称として書かれていて、彼の内面の葛藤や迷いが細かく描き込まれている。
そのため、これまで偶像化していた加藤文太郎が、すごく身近に感じられ、彼が人並み外れた精進や努力や経験を重ねることによって、超人と称されるまでになったことがよく判る。
さらには内面の弱さや、後悔さらには岩登りでの技術面での未熟さなども小説の大きな伏線として描かれている。
読み進めていくにつれて、彼が決して天才などではなく努力の人であったことが判って親しみを感じた。
また、最後に共に遭難死するパートナーに対しても至極客観的に描かれていて、これまで新田次郎の小説で一面しか知り得ず、槍の北鎌尾根も単独行だったなら生還していたのではないかと考えていたのが誤りだったことが判った。
単独行の是非に関して、小説「単独行者」の中でも、本人の「単独行」でも書かれているとおり、パートナーに合わさざるを得ないというパーティー登山の限界もあるかわり、単独行では克服できないたとえば岩登りなど技術面でのリカバリーというメリットもある。
実際に山歩きを経験している者として、どちらが優れているという結論は出せないが、リスクはすべて自分一人で負うという単独行は自己責任での完結という面では至極単純な山行形態と言える。
二人以上のパーティーでは平常の登降時にはお互いの力関係は平等で負荷が変化することはないが、何らかのアクシデントが発生した途端にその力関係は変化する。
リスクを冒した方は精神的な負荷が増え、パートナーには物心両面での負荷を負わせることになる。
それは場合によってはリスクを冒した者にとっては一生消えることのない傷として残る。
何らかのアクシデントがあっても無事下山できた場合、パートナーはほとんどすぐに自分が背負った物心両面の負荷などは忘れてしまう。
単独行ならそういった精神的なリスク、物心両面のリスクはすべて自ら一人で背負い込むから、生還した場合は次回以降に貴重な経験が残る。
加藤文太郎にとって、最後の北鎌尾根山行が二人だったから遭難したのかも知れないが、自らのマイナス面をカバーしてもらえるパートナーとして吉田氏を選んだのであるから、残されたわれわれがとやかく言うべき筋合いのものではないと思う。
小説を読み通してから、改めて加藤文太郎の「単独行」を読んでみると、作家の谷甲州氏が、如何に「単独行」を深く読み解いたかがよく判る。
その点で客観的に書かれていながら、加藤文太郎の自叙伝的な要素が大きいように感じて感銘した。
Posted on 10月 14, 2014 at 03:30 午後 | Permalink
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2014.08.25
140825 『遊歩大全』

2週間前、東灘図書館で偶然返却済本の棚にヤマケイ文庫の超厚本「遊歩大全」があったので、ゆっくり読む機会なので即借りてきました。
以前から書店の山の本コーナーに置いてあるのは知っていたし、買いかけたこともありましたが、2200円もするので、手が出ませんでした。
図書館で借りてきて合間合間に読み、ようやく120ページ位読みましたが、974ページもあるからとても貸出期間中には読み終えません。
中身は著者の数十年に及ぶアウトドア経験を元にした登山に関する百科全書で、この本の存在は大学時代から知っていましたが、当時は堅表紙の本だったので貧乏学生にはとても買えず、人の書いた山岳百科事典なんか必要ない、と負け惜しみを言って諦めていました。
今回改めて読み始めると、登山の解説書と言うよりは著者コリン・フレッチャーのアウトドア、ウオーキングに対する姿勢やポリシーが随所に記述されていて、読み物としても非常に面白いと感銘を受けました。
もちろん山の道具の解説や価格、メーカー名は執筆された40年前とは様変わりで参考にならないかも知れませんが、利用方法や道具選択時のポイントなどは今も昔も全く同じで、たとえば衣類はウールが最高というきよもりの信念も同様の記述があってうれしかったです。
ということで、図書館では読み切れないので、hontoの通販でフィルムコート(120円)をしてもらって購入しました。
これで折に触れて拾い読みできるから楽しみです。
【ヤマケイ文庫の解説】引用
遊歩大全
著者 コリン・フレッチャー著/芦沢一洋訳
発売日 2012.12.07発売
販売価格 本体2,200円+税
アウトドア・ウォーカーのバイブル。時代を超えて「ウィルダネスを歩き、夜を過ごし、大自然を素肌に感じながら生きる歓び」を語りかける。
復刊リクエストに応え、幻の名著をヤマケイ文庫にラインナップ!
品種 書籍
商品ID 2812047520
ISBN 9784635047524
ページ数 976
判型 文庫判
商品詳細
復刊リクエストに応え、幻の名著をヤマケイ文庫で復刻!
1978年に刊行された『遊歩大全』は、アメリカのバックパッキングを日本に紹介し、アウトドア・ブームの中で「バックパッカーのバイブル」と言われた名著。
特にアウトドア・ファンの間では幻の名著です。 『遊歩大全』の原著はコリン・フレチャー著"The New Complete Walker"。
コリン・フレチャーは、カリフォルニア・ウォーク(1958)、グランド・キャニオン・ウォーク(1963)などのウィルダネスの長距離徒歩旅行を通して、
人と自然の共生を訴えたバックパッキングの精神的ゴッドファーザーと言われる存在。
エコロジーや人類存在の在り方へと思索を巡らす姿勢は、70年代、ベトナム戦争で疲弊したアメリカの若者たちの心を捉え、
単に歩くという行為だけではない新しいライフスタイルを生み出した。
1968年、コリン・フレッチャーは、自らの経験をもとにウィルダネスを歩くための百科事典とも言える大著"The Complete Walker"を発刊、
膨大な用具や技術解説で世を驚かせた。 "The New Complete Walker"はこの"The Complete Walker"の第2版で1974年刊、
これを翻訳、『遊歩大全』(1978年/森林書房発行・山と溪谷社発売)として日本に紹介したのが、アウトドア文化の伝道者として知られる芦沢一洋。
発刊当時は、入門書また用具カタログとして大ブームとなったが、『遊歩大全』を手にした若者たちの心を捉えたのは、
ウィルダネスを歩き、山野で夜を過ごし、大自然を素肌に感じながら生きる精神だった。 本書は当時のアウトドアの概念や、
バックパッキングの思潮を知るための文献として貴重なばかりでなく、コリン・フレチャーの思索的な自然観は現代に通じるところも多い。
また訳者・芦沢一洋がアウトドアに関する深い造詣をもって、著者コリン・フレッチャーの思想を日本に紹介した名訳も他にかえがたい価値をもつ。
今回、文庫化にあたってはその価値を重んじ、750ページにおよぶ原本の文章を忠実に復刻。
文庫版976ページという圧倒的ボリュームはコレクターズ・アイテムとしての魅力をもあわせ持っている。
担当編集者より
『遊歩大全』文庫化にあたって、心がけたのは原著のテイストを生かすことです。
多くのリクエストに応えての復刊ですから当然ではありますが、判型、ページ数の制限とレイアウトデザインの兼ね合いはやりがいのある仕事でした。
苦労した甲斐があり、手に取っていただければわかる、ちょっといい感じの文庫本ができました。
なお、情報などはすべて初版時(1978年)のままの掲載ですが、メーカーやブランド名についてはインターネット検索をおすすめします。
ヒストリーページが充実したメーカーが多いので、思わぬ発見ができます。
例のスティフンスンの当時のカタログも見つかります。
(編集担当 米山芳樹)
Posted on 8月 25, 2014 at 06:03 午前 | Permalink
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2014.06.11
140611 六甲連山バイブル
NHK大阪でも取り上げられ、神戸新聞でも記事になって話題になっている「六甲連山バイブル」(東 充著・自費出版 5冊セット16000円)の第5巻「六甲周辺神社・仏閣編」を図書館で借りました。
実際には5冊すべてに予約を入れましたが、待ち状態なので、当分他の冊は借りられそうもありません。
神社仏閣編ですから、六甲周辺のお寺や神社が網羅されているのと、山中にある保久良神社や石の宝殿、天上寺などもすべて網羅され、写真で紹介されています。
すごいのはきよもりも興味本位で周回したシュラインロードの三十三ヶ所石仏、甲山大師の八十八ヶ所石仏なども全部写真で紹介されていますから時間と労力に敬服します。
もちろんバイブルと銘打つだけあって、登山者でも知る人が少ない六甲比命神社、古寺山石塔なども掲載されていて知らない人は訪問意欲を駆り立てられると思います。
対象の位置も神社仏閣位置図と小神社・地蔵・野仏・史跡位置図がついていますから、登山地図を片手に探し回るのもよいと思います。
さすがにきよもりは登山道沿いの石仏やモニュメントはほぼ知っていて安心しましたが、興味のある方はこの本の第一分冊などを見て探す楽しみがありそうです。
きよもりの関心事は六甲山上池巡りPart1とPart2がどの分冊で取り上げられているかです。
Posted on 6月 11, 2014 at 08:15 午後 | Permalink
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2014.02.11
140211 山の本:「諸国名山案内」山と渓谷社
昨日は京都で会合があって出かけていました。
会合が終わっての帰路 同席されたONKさんから見せていただいた「諸国名山案内」という大型本が気になったので、今日ご本人にメールでサブタイトルや出版社などを教えていただきました。
ONKさん、有り難うございました。
梅沢 俊、諸国名山案内 第1巻「北海道」、山と渓谷社、1989年5月10日 第1刷
なお、第2巻以降は、②東北 ③関東 ④上信越 ⑤南ア・中ア・八ヶ岳 ⑥中部 ⑦近畿・中国・四国 ⑧九州
各巻2200円、AB版オールカラー、144頁
神戸の図書館で閲覧できるかと、検索してみましたが、残念ながらどの巻も蔵書されていないようです。
そこでオンライン書店、ネットの中古通販、ネットの古本市場をひと通り当たってみると、オンライン書店には一切新刊書籍の在庫は残っていません。
ネットの中古通販にもネットの古本市場でも結構在庫はありますが、下は1円から上は1200円までまちまちの値付けなっていましたから、取りあえず「近畿・中国・四国」と「南ア・中ア・八ガ岳」の2冊を発注しました。
むかしなら、神田の古本街を片っ端から歩き回って、お目当ての本を探しまくったものですが、家で珈琲を飲みながらマウスで探したらすぐに見つかるのですから便利な時代になりました。
Posted on 2月 11, 2014 at 02:43 午後 | Permalink
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2014.01.25
140125 今夜は雨、明日は曇り /S・ハンター「魔弾」
明日は京都北山「ウジウジ峠から八丁尾根」の下見で、9目の参加が予定されています。下見としては大人数になりました。
2月9日(日)に予定している例会本番も参加予定者が34名で満席になっています。
今回の行程は三角点もなく、ウジウジ峠以外は目立ったポイントもありませんが、八丁尾根も含めて歩く人が少ないので参加される方が増えたのかも知れません。
心配していた天気は今夜から明朝にかけての降水確率が60%~70%で雨になりそうですが、温度が高いので山間部でも雪になる可能性は低いように思います。
幸い明日は午前午後とも降水確率は40%なので雨中の縦走になることはないとは思いますが、足元が悪く濡れているので雨具は必携でしょう。
前半、田尻谷から尾根への取付と小さなアップダウンが続く藪尾根が勝負だと思います。
取りあえず、週末と来週早々の山行計画は出来たので、週の後半は久し振りにスティーヴン・ハンターの文庫本を読みました。
「魔弾」はボブ・リー・スワガーシリーズで有名なスティーヴン・ハンターの処女作ですが、アメリカでは1980年に出版されているのに、日本で訳出されたのは20年も後の2000年で、ハンターの作品は最高傑作と云われる「極大射程」が1993年なので何故これほど遅れたのか不思議なくらいの傑作でした。
第二次大戦終結間近のヨーロッパ戦線でドイツ軍の天才的な狙撃手をわずかな手掛かりから探し求め、追い詰めていく過程が両者の行動を交互に描くことで緊迫感を盛り上げて描かれます。
1月21日(火)に図書館の本棚で見つけて、立ち読みを始め、引き込まれてそのまま貸し出して、3日間掛けて読み終わりました。
読後感が爽やかなのはお互いが終戦直前の究極の状況下にあって、何物かに取り憑かれたようにそれぞれの目的に向かって命を懸けて突き進んでいく様子が、追い詰められた獣が本能に従って命がけで生き抜く様に似て共感できるからかも知れません。
感情移入できるという面では「極大射程」以上の傑作と言ってもよいと思います。
すでに本屋の書架には並んでいませんから、図書館などで探して是非お読み下さい。
Posted on 1月 25, 2014 at 08:05 午後 | Permalink
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2013.09.28
130928 古寺山遺跡調査資料
昨日は足慣らしを兼ねて、渦森台展望公園から歩き始めて寒天山道を登り、六甲山上を横断して雲ヶ岩・心経岩・仙人窟址と六甲神秘ゾーンを廻り、シラケ谷から古寺山へ登りなおして最後はからとの湯へ出ました。
約12.1km、6:42の行程ですが、絶好の秋晴れで風はないものの山上は18度で涼しく、秋らしい薊や、曙草、秋丁子などの花も見られ、楽しめました。
最後に寄り道した古寺山はずっと「こじやま」と思っていましたが、山頂付近の遺跡調査資料を読むと「ふるでらやま」となっていますから、改めないといけません。
この古寺山へ最後に登ったのは2008-7-27になっていますから、5年前の夏の盛りです。
080728-2 山行記録:裏六甲・逢山峡~古寺山/例会下見
当時はほとんど登る人もなく、道も紛らわしいところがあって、最後は強引に谷を下って、ドライブウエイの車道に飛び出しましたが、今回歩いてみると要所要所に親切な道案内があり、分岐には立派な道標が設置されていて驚きました。
当時は気付かなかった登山路が四方から伸びているようで、シュラインロードや逢山峡と組み合わせると立派な1日コースになりそうでお奨めです。
今回は源平合戦の最中に焼き討ちに遭い、廃寺に追い込まれた旧多聞寺の遺跡なども見られたので、興味を持って、インターネットで調べると1996年に「古寺山遺跡調査と多聞廃寺跡概要」というレポートが刊行されていると知りました。
非売品なので、購入できませんが、神戸中央図書館で閲覧できるのが判り、早速出かけてきました。
1996年資料以後の調査報告:神戸大学図書館公開資料
KobeUniversityRepository:Kernel 2013-9-29 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81002269.pdf
古寺山の最近の登山記録
古寺山(お勧め度★★☆) 北六甲【2-14】 2013-2-9 http://www.geocities.jp/yamaaruki17/furudera.html
神戸市北区 古寺山(636m) 2012-5-8 http://karamatsutei.web.fc2.com/h24/0508furuderayama.htm
多聞寺の紹介記事
多聞寺 - 唐櫃 http://www7b.biglobe.ne.jp/~yyyy/nojigiku2/tamonji.html
【資料抜粋】 「古寺山遺跡調査と多聞廃寺跡概要」
Posted on 9月 28, 2013 at 11:23 午後 | Permalink
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2013.09.23
130923 東灘図書館開設
Posted on 9月 23, 2013 at 03:39 午後 | Permalink
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2012.12.19
121219 読書三昧
経年劣化でアキレス腱を痛めて、三週間安静を宣告されました。
これで年内の山行はすべて流れてしまいましたから、今年は62日で打ち止めになります。昨年は66日だったので、アキレス腱炎症が無ければ同じくらいです。
毎週一回山へ行くと年間で52回になるので、今年は毎週一回+泊まり9回で計算が合います。
山へ行けない時に何をするかが問題で、身体が鈍るのを防止する為の軽い足慣らしは欠かせないけど、7月以降ぱったりペースが落ちた読書で時間を過ごしたいと思います。 でも、4~9月はゼロだったのに、11月は10冊、12月は7冊と読了数が増えています。
スティーヴン・ハンターという作家は「極大射程」という10年くらい前のベストセラーで日本でも有名になりました。きよもりは「ボーンコレクター」で有名になったジェフリー・ディーバーとともにファンです。
Posted on 12月 19, 2012 at 12:35 午後 | Permalink
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2012.12.04
121204 ペーパーバック版『スティーブ・ジョブズ Ⅰ・Ⅱ』
『スティーブ・ジョブズ』の公式伝記がハードカバーやiPadアプリで世界同時に発売されたのは、2011年10月25日ですが、まるで死期を予測していたようにスティーブ・ジョブズは2011年10月5日に癌のためになくなりました。事実、この本の前書きにはジョブズ本人から筆者に伝記本を書いてほしいとの依頼があったそうですから、死期を悟っていたのでしょう。
1年前の今頃、書店で平積みしているのを見るたびに手が出かけましたが、Ⅰ巻Ⅱ巻で6cmもあるハードカバーを持ち歩きながら読むのは大変だ、と自分を納得させて購入を我慢していました。
もちろん、iPad版を買えばよかったのかも知れませんが、やはり手元に置いていつでも読み返せるようにしたかったのと、イメージデータなのにハードカバーと同じ1冊1900円という価格にはどうしても抵抗がありました。
今日、三宮のジュンク堂で、新書版になったペーパーバック版が平積みされているのを見つけたので、二冊2100円で即購入しました。もちろん1冊480ページもあるから文庫本並とはいきませんが、少なくとも山のリュックの雨蓋には入りそうだから、ゆっくりと楽しみたいと思います。
Posted on 12月 4, 2012 at 06:25 午後 | Permalink
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2012.03.28
120328 星と嵐
ガストン・レビュファと言っても、今や知る人も少ないでしょうが、フランスを代表するアルピニストです。
やっとディーヴァーの「007 白紙委任状」を読み終えたので、山の本に戻ります。
Posted on 3月 28, 2012 at 06:52 午前 | Permalink
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2012.01.30
120130 串田孫一著 「上高地」
JNKさんが串田孫一著「上高地」という本をもう一度読みたいとのこと-
図書館にも、もちろん大きな書店にも在庫がないのでamazonのマーケットプレイスで探したら見つかりました。
新本ではなく中古ですが、価格はなんと1円!
早速送料込み251円を支払いして昨日無事落手しました。
ネットで探して見つかると嬉しいですが、個人や町の書店の出品は値付けが千差万別で驚きます。
ちなみにこの本の場合、値付けは1円、300円、3000円と極端な差がありました。(定価は1200円)
個人の蔵書の場合、先日のYMOさんのように引越などで置き場所を確保できなくなって、タダでもいいから、誰かに引き取ってもらいたいと思う方は以外に多いのではないでしょうか。
送っていただいた本は買った当時のまま、ほとんど開いた様子もありませんから、JNKさんは大喜びです。
手間暇かけて発送していただいたHYSさん、有り難う御座います。
岩波書店のように大手の出版社の場合はかなりの部数が出回っていて、今回のように見つかるケースも多いようです。
でも、きよもりが4年も前から探している、金久昌業さんの「京都北部の山々」は古本市場でもなかなか見あたりません。
どなたか持っておられたら定価で譲っていただけないでしょうか。
Posted on 1月 30, 2012 at 07:45 午前 | Permalink
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2012.01.27
120127 蔵書の読み始めは「素手の山」から
昨日から読み始めたYMOさんから戴いた40年も以前のハードカバー山の本。
読み始めはどこからでもよかったのですが、「グランド・ジョラスの342時間」というタイトルに引かれて、読みかけましたが、同じ登山家がその前に書かれた本「素手の山」があったので、そちらを先に読み始めています。
最初から、アルプスのドリュ西壁で進退窮まった2名のドイツ登攀者の救出劇の描写で緊張します。
申し訳ないのですが、著者のルネ・デメゾン氏は全く知りませんでした。
今日ネットで調べたら、5年前に77歳で亡くなられていますが、よく言われるように岩ヤは畳の上では死ねないというジンクスに勝って、天寿を全うされたようで安心しました。
R・デメゾン氏死去/フランスの登山家 2007/09/29 01:17
ルネ・デメゾン氏(フランスの登山家)28日死去、77歳。直接の死因や死亡した場所は不明だが、がんで闘病生活を送っていたという。同氏と関係の深い出版社が明らかにした。
フランス公共ラジオによると、同国南西部ペリゴール地方生まれ。アルプスやヒマラヤ、アンデスなどで活躍し、114の初登頂記録を樹立。50年代末に冬山登山の先駆けとなったことでも知られる。「グランド・ジョラスの342時間」など著書も多い。(パリ共同)
Posted on 1月 27, 2012 at 04:32 午後 | Permalink
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2012.01.26
120126 山の本

山仲間のYMOさんが引っ越しされるときに、もう読まないからと学生時代から買い貯めた山の本をダンボール箱に入れて送って下さいました。
昨年きよもりも引越する事になって、部屋が狭くなるから、どうするか悩みましたが、折角戴いたものだし、学生時代には高くて手が届かなかった今となっては古本市場でもなかなか買えない貴重な本なので本棚の最上段に飾らせていただいています。
図書館で借りる本をしばらく止めて、こちらの稀少本を読むことにします。
Posted on 1月 26, 2012 at 06:47 午前 | Permalink
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2011.11.17
111117 ジェフリー・ディーヴァーの作品
本を読むのは好きですが、雑読なので本屋で目についたら即購入していました。
最近はもっぱら現代アメリカを代表するミステリー作家 ジェフリー・ディーヴァーの作品を読んでいますが、図書館で借りることを覚えたのと、通勤時間が往復3時間に伸びたので、行き帰りの車中で1時間以上読めるようになりました。
2011年4月19日に「ウォッチメイカー 」(文春文庫)から読み始めて、すっかり取り憑かれ、下記リストの邦訳作品25のうち、21作品を読み終えました。 あとは最近作2作品「007白紙委任状」と「ロードサイド・クロス」、古い作品2作品だけです。
画面展開の早さは「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン並だし、最後のひねりのきいたどんでん返しには、あっと驚くこと間違いありません。
最初に読んだ「ウォッチメイカー」がやみつきのはじまりです。
ジェフリー・ディーヴァー
1 |
VooDoo |
1988年 |
未訳 |
|
|
|
デビュー作 |
2 |
Manhattan is My Beat |
1988年 |
汚れた街のシンデレラ |
1994年 |
飛田野裕子 |
早川書房 |
ルーン三部作の第1作 |
3 |
Always a Thief |
1989年 |
未訳 |
|
|
|
|
4 |
Death of a Blue Movie Star |
1990年 |
死の開幕 |
2006年 |
越前敏弥 |
講談社 |
ルーン三部作の第2作 |
5 |
Hard News |
1991年 |
未訳 |
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ルーン三部作の第3作 |
6 |
Shallow Graves |
1992年 |
シャロウ・グレイブズ |
2003年 |
飛田野裕子 |
早川書房 |
ロケーション・スカウト シリーズの第1作 |
7 |
Mistress of Justice |
1992年 |
未訳 |
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8 |
Bloody River Blues |
1993年 |
ブラディ・リバー・ブルース |
2003年 |
藤田佳澄 |
早川書房 |
ロケーション・スカウト シリーズの第2作 |
9 |
The Lesson of Her Death |
1993年 |
死の教訓 |
2002年 |
越前敏弥 |
講談社 |
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10 |
Praying For Sleep |
1994年 |
眠れぬイヴのために |
1996年 |
飛田野裕子 |
早川書房 |
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11 |
A Maiden's Grave |
1995年 |
静寂の叫び |
1997年 |
飛田野裕子 |
早川書房 |
「デッドサイレンス」としてテレビドラマ化 (1997) |
12 |
The Bone Collector |
1997年 |
ボーン・コレクター |
1999年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第1作
ネロ・ウルフ賞受賞作
デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化 |
13 |
The Coffin Dancer |
1998年 |
コフィン・ダンサー |
2000年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第2作 |
14 |
The Devil's Teardrop |
1999年 |
悪魔の涙 |
2000年 |
土屋晃 |
文藝春秋 |
テレビドラマ化 (2010) |
15 |
The Empty Chair |
2000年 |
エンプティー・チェア |
2001年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第3作 |
16 |
Speaking In Tongues |
2000年 |
監禁 |
1998年 |
大倉貴子 |
早川書房 |
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17 |
Hell's Kitchen |
2002年 |
ヘルズ・キッチン |
2002年 |
渋谷正子 |
早川書房 |
ロケーション・スカウト シリーズの第3作 |
18 |
The Blue Nowhere |
2001年 |
青い虚空 |
2002年 |
土屋晃 |
文藝春秋 |
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19 |
The Stone Monkey |
2002年 |
石の猿 |
2003年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第4作 |
20 |
The Vanished Man |
2003年 |
魔術師(イリュージョニスト) |
2004年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第5作 |
21 |
Twisted |
2003年 |
クリスマス・プレゼント |
2005年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
短編集(16編収録)
収録作「ウィークエンダー」がCWA賞最優秀短編賞受賞
表題作「クリスマス・プレゼント」はリンカーン・ライム シリーズ |
22 |
Garden Of Beasts |
2004年 |
獣たちの庭園 |
2005年 |
土屋晃 |
文藝春秋 |
|
23 |
The Twelfth Card |
2005年 |
12番目のカード |
2006年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第6作 |
24 |
The Cold Moon |
2006年 |
ウォッチメイカー |
2007年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第7作
キャサリン・ダンス初登場 |
25 |
More Twisted |
2006年 |
未訳 |
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|
短編集(15編収録) |
26 |
The Sleeping Doll |
2007年 |
スリーピング・ドール |
2008年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
キャサリン・ダンス シリーズの第1作 |
27 |
The Chopin Manuscript |
2007年 |
ショパンの手稿譜 |
2010年 |
土屋晃 |
ヴィレッジブックス |
他作家とのリレー長編 |
28 |
The Broken Window |
2008年 |
ソウル・コレクター |
2009年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
リンカーン・ライム シリーズの第8作 |
29 |
The Bodies Left Behind |
2008年 |
未訳 |
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30 |
Roadside Crosses |
2010年 |
ロードサイド・クロス |
2010年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
キャサリン・ダンス シリーズの第2作 |
31 |
The Burning Wire |
2010年 |
未訳 |
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リンカーン・ライム シリーズの第9作
キャサリン・ダンス登場 |
32 |
Edge |
2010年 |
未訳 |
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33 |
Carte Blanche |
2011年 |
007 白紙委任状 |
2011年 |
池田真紀子 |
文藝春秋 |
007シリーズ |
# |
原題 |
出版年  |
邦題 |
出版年  |
訳者 |
出版社 |
備考 |
Posted on 11月 17, 2011 at 04:23 午前 | Permalink
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2011.08.26
110826 読書量
学生時代からミステリーを中心に本を読むのが好きです。
ただミステリーの場合は手元に蔵書として置いても何年かしてからもう一度読み直すといったケースはまずありませんから、最近は図書館で借りてきて読むようにしています。
以前なら貸出期限の2週間では読み終わらなかったので、本を買うことになっていましたが、最近は通勤時間が長くなったから、電車の往復で50頁位読めます。
この3ヶ月はコンスタントに500頁位のハードカバーを3冊読了しているから、1日10頁だった頃とは様変わりです。
読書の管理も便利なソフトがあって、記録が残るから励みにもなります。
Posted on 8月 26, 2011 at 09:32 午前 | Permalink
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2010.11.11
101111 ヤマケイ文庫 11/1刊行開始
週末は毎週のように山へ行っているし、普段の通勤時間も往復90分くらいなので好きな本を読む時間はあまり取れませんが、それでも平均月2冊ペースで本を読んでいます。
山の本に関して、ガイドブックはどんどん買いますが、最近は新しいガイドブックはあまり出ないというか、中身は既刊のコースの焼き直しが多いので滅多に買うこともなくなりました。
自宅の本棚にはYMOさんから戴いた昭和30年代に白水社や朋文堂から出版された「たった一人の山」 浦松佐美太郎著、「八千米の上と下」 ヘルマン・ブール著などの名著が20冊あまり並んでいますが、B5版なので通勤時間で読むにはちょっと抵抗があります。
参考:山の名著リスト
そのような状況下で、山と渓谷社からヤマケイ文庫が刊行開始と聞いて楽しみにしていました。
11/1から発売されていますが、御影の「メトロ書店」にはなくて、昨夜、ジュンク堂で6巻全巻揃っているのを見て、つい全巻買いかけてしまいましたが、その前にアマゾンで「氷雪のビヴァーク」「垂直の記憶」は手配してあったのでかろうじて踏みとどまりました。
文庫本とはいえ、一般の書架にはなくて、山岳書・ガイドブックコーナーに置いてありましたから、書店でも扱いは専門書になっているのでしょう。
「風雪のビヴァーク」松濤明著や「単独行」加藤文太郎著は高校生の頃、夢中で読んで単独行に憧れたのを思い出しますが、お二人とも厳冬期の北鎌尾根で遭難死されています。
当時、読みながら感激したのは、普段は単独行が多いのに遭難時には同行者がいて、いずれも同行者が衰弱していく状況下で友を見捨てることなく死を共にした潔さでした。
取りあえず、順番に6冊を読んでいくことにします。
第二期の刊行はまだ決まっていないようですが、定期的に刊行されたらうれしいですね。
Posted on 11月 11, 2010 at 10:24 午前 | Permalink
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2010.10.30
101030-2 県立図書館

また思い立って15時00分になってから、明石城の奥にある兵庫県立図書館へ行きました。
着いたら16時30分で夕闇が広がり始めていましたが、無事目的の本が借りられたから満足です。
帰り道に魚の棚にまわってスルメをかじりながら車中でビール
Posted on 10月 30, 2010 at 06:12 午後 | Permalink
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2010.10.23
101023 i文庫に『六甲山史』を保存

2週間前に神戸市立図書館で借りた本2冊、「神戸背山登山の思い出」と「プレイランド六甲山史」のうち、「神戸背山登山の思い出」は借りてきた日に全ページ(294頁+α)をデジカメの接写で写真に撮り、JPEGファイルをまとめて一つのPDFファイルに変換し、iTuneでiPadと同期を取って、i文庫HDで読めるようにしました。
昨夜はもう一冊残っていた「プレイランド六甲山史」の全ページ(380頁+α)を同様に撮影して,i文庫HDに落としましたから、やっと図書館に本を返せます。
世間では「自炊」による本の綴じ込みを断裁して両面スキャナで読み込み、i文庫HDに落とす技がはやっていますが、自分の本ならともかく入手できない貴重本なんかでは、きよもりのように写真で撮る方法か、片面スキャナで1頁ずつスキャンする方法しか思い当たりませんが、頁をめくりながら1頁ずつスキャンするより、デジカメで写真に撮る方が記録速度は圧倒的に速いのでお奨めです。
ただし、正確に同じ形のフレームに納めるには、被写体になる本をきちっと押さえて、位置合わせをしなければいけませんので、結構神経を使います。
Posted on 10月 23, 2010 at 08:50 午前 | Permalink
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2010.10.13
101013 ヤマケイ文庫創刊
11月01日にヤマケイ文庫が創刊されるそうです。
加藤文太郎の『単独行』、松濤明の『風雪のビヴァーク』、山野井泰史の『垂直の記憶』など6点
これで通勤時の楽しみが増えます。
まとめて買うか一冊ずつ買うか、悩ましいです。
Posted on 10月 13, 2010 at 07:02 午前 | Permalink
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2010.10.09
101009 『神戸背山 登山の思い出』
ドーントリッジつながりで、『神戸背山 登山の思い出』と云う本を読んでみようと思い、インターネットで探しましたが、既に30年も経っているから、オンライン書店では見つからず、古本市場でも見つかりません。
図書館で検索したら、神戸中央図書館にあったので、昨夜借りに行きました。
ドーントさんが中心に18回発行された『INAKA』という機関誌を探し出して、内容を翻訳して一冊にまとめた本です。
早速読み始めましたが、借り物だから2週間で返却しなければいけません。
苦肉の策でデジカメで撮影して、iPadで読める青空文庫に変換しました。
元はJPEGファイルをPDFにまとめたものだから、パソコンでも読めて便利です。
それにしても、山羊の戸渡りのルーツがこんなところにあったとは、予想もしませんでした。
Posted on 10月 9, 2010 at 11:10 午前 | Permalink
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2010.07.29
100729 「はやぶさ」は日本の科学技術の誇り
またまた「はやぶさ」ネタで恐縮ですが、JNKさんに煽られたような感じで、全天周映画「HAYABUSA」を昨年6月に見たのがきっかけで、今年に入って、映画の再鑑賞、二度にわたる講演の受講、プラモデルの入手、「HAYABUSA」のDVDとBDの購入、挿入歌「宙へ(そらへ)」のiTune購入、「はやぶさ」吉田武著(幻冬舎新書)の入手、と多岐多様に渡って、かなり「はやぶさ」入れ込んでいます。
極め付けは、7/29出版で予約していた「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」山根一眞著(マガジンハウス刊)ですが、著者の山根氏自身が日経ビジネスWEBで、はやぶさへの思い書かれています。
本は今夜帰ったら着いていると思いますから、読むのが楽しみです。
【日経ビジネスWEB】
「はやぶさ」は日本の科学技術の誇り 打ち上げから地球帰還までの7年間を追う 2010年7月29日(木)
【抜粋】
「事業仕分け」では、宇宙予算も大きな「攻撃対象」にされた。1プロジェクトについて数分の質疑応答のみで「縮減、廃止」とされたものが多かった。「仕分け人」たちは後に、「質問してもきちんとした説明ができなかったじゃないか」と口にした。だが実際は、きちんとした説明を始めると「時間がない、技術論は不要!」と「説明」は徹底して拒否されていた。国家が自らの手で、日本の誇り、未来を潰していく姿には言葉が出なかった。
宇宙取材は1990年代初頭から始めているが、その中で「小惑星へ行きサンプルをかっさらって地球に持ち帰る計画がある」と知った。そんなとてつもないことを日本がするのか、とびっくりした。世界のどこもまだ実現していない、生半可なことではできない挑戦だ。こういうフロンティア・スピリットは、国家にとって欠かせない力の根源でもある。これは黙ってはいられない、と取材を開始したのである。
【小惑星探査機 はやぶさの大冒険 [単行本(ソフトカバー)] 内容紹介】
7年間かけて3億キロの彼方にある小惑星イトカワまで、星のサンプル採取に旅立った惑星探査機はやぶさ。 そのサンプルが、砂1粒でも地球にもたらされれば、月以外の天体から人類が初めて物質を持ち帰ったことになる。そして新たに1000本以上の論文が執筆さ れ、太陽系の歴史が書き換えられるとも言われている。 2003年5月の打ち上げから、2010年6月の感動の地球帰還までの、その道中では、幾多のトラブルが発生し、スタッフからも「もうダメか」と落胆、悲 鳴が何度も繰り返された。その試練を乗り越えて、やっと、やっと地球に帰還。そのドラマに満ちたな行程もさることながら、宇宙科学の常識を覆すほどの、山 のような観測成果、工学的成果をもたらせてくれるに違いない。 世の中に出ている「はやぶさ」の情報は、ほぼすべてがJAXAの公式発表か記者会見に基づくもの。しかしこの本では、打ち上げ前から帰還まで、単独でプ ロジェクトチームに綿密な取材を続けた山根一眞が、他では知り得ない情報をふんだんに盛り込んだ。「はやぶさ」ファンも知らない未公開の事実や証言が続々 と公開される。もちろん宇宙工学をはじめとする技術的なストーリーもわかりやすく解説されているので、宇宙の知識がなくてもその楽しさが伝わる内容になっ ている。中学生にも読めるわかりやすさだから、夏休みの読書にも最適!
1章 「はやぶさ」の旅立ち
2章 3億キロ彼方へ
3章 地球に戻ってきた日
4章 88万人の同行者
5章 女神の海をめざせ
6章 「イトカワ」へようこそ
7章 4時間だけの歓声
8章 行方不明の冬
9章 そうまでして君は
10章 大星空から「さようなら」
11章 おかえりなさい
著者について
山根一眞(やまね・かずま)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)嘱託、福井県文化顧問、月探査に関する懇談会委員(内閣府)、生物多様性戦略検討会委員(農林水産省)、日本生態系協会理事、NPO子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)理事、北九州マイスター選考委員など。共用品推進機構、日本聴導犬協会、大宅壮一文庫などの各評議員。2001年北九州博覧祭北九州市出展「ものづくりメタルカラー館」プロデューサー、2005年日本国際博覧会・愛知県総合プロデューサー、国民文化祭ふくい2005・総合プロデューサーなどを歴任。日本文藝家協会会員。
Posted on 7月 29, 2010 at 01:44 午後 | Permalink
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2010.07.07
100707 立ち上がる「電書フリマ」
今日の日経ビジネスONLINEに
『電書革命』5時間で1400部以上売れた電子書籍「文学フリマ」で分かった「電書」の大いなる可能性
という記事があります。
読んでみると、「文学フリマ」というコミケの文学書版みたいなのがあって、既に10回目の開催だそうです。
入場者が5時間で2400名だそうですから、コミケの数十万人とは桁が違いますが、文学同人誌のフリーマッケットとしては着実に伸びているそうです。
その会場で、パソコンと机だけのブースがあって、印刷された媒体のない電子書籍を販売して5時間で1453冊売れたとのこと。
1冊100円程度の短編ばかりのようですが、殆どの人が10冊くらいまとめ買いしていったそうで、購買者168人ですから一人平均8.6冊買っている計算。
コミケでもCD-ROMやDVDに焼いたコミックを売っていますが、アドレスを聞いて、書籍のPDFを送信するなんて方法はまだないかも知れません。
iPadやKindleがまだまだ増えると、このような販売形式が当たり前になるし、何よりも紙媒体がないから、きよもりの息子みたいにコミケで一回十数kgも買ってフウフウ言いながら担いで帰らなくて良いのは素晴らしいです。
文学書ができるなら、コミックはもっと受け入れられるのは間違いありません。
ちなみに、これに味を占めたのか、「第一回電子書籍フリーマッケット」が7月17日に開催されるそうです。
「第一回電子書籍フリマ」は7月17日に開催。
場所: 「渋谷コラボカフェ」(東京都渋谷区渋谷2-9-10青山台ビルB1F)
詳細: 詳細:電子書籍部サイト「未来のテキスト」「電書部OFFICAL WEBSITE」
でも、電書やフリマなんてダサい名前はやめて、デジマとかマガマとかもう少しトレンディな呼称にして欲しいですね。
【日経ビジネスOnLine 記事引用】
『電書革命』5時間で1400部以上売れた電子書籍
「文学フリマ」で分かった「電書」の大いなる可能性【その1】
iPad(アイパッド)やKindle(キンドル)など、新しいデバイスの登場で電子書籍が注目を集めている。そんな中で、まったくの手作りの電子書籍が画期的な売り上げを記録した。
今年5月に行われた「第10回文学フリマ」がその会場。文学愛好者が集まって同人誌を売り買いする即売会だ。会場の各ブースの机の上には、それぞれの文学サークルが作った紙の同人誌が山と積まれていたが、一カ所、コンピューターが置かれただけの殺風景なブースがあった。一際目立つそのブースで販売されていたのが、電子書籍化された同人誌だった。
たった5時間の即売会で売れたのは1400部以上。同人誌即売会としては画期的な数だ。
仕掛け人は米光一成立命館大学映像学部教授とエンジニアの松永肇一氏。米光氏が中心となって活動する「電子書籍部」が制作と販売を担った。松永氏は技術的なバックボーンを支えた。
電子書籍をあえて「電書」と呼ぶ米光教授と松永氏。活字離れが叫ばれて久しいが電書と書籍には、新しい可能性まだまだ秘められていると語る。
Posted on 7月 7, 2010 at 12:30 午後 | Permalink
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2010.06.04
100604 日経ビジネス5月31日号を購入 iPad特集
現在自分で定期購読している雑誌は「日経パソコン」と「日経PC21」の二紙だけです。
新聞は今年になって、「日経新聞電子版」が始まったので、12年間も定期購読をやめていた日経新聞も購読を再開しましたから、日々活字漬けになっています。
電子版を購読するようになって、毎日最低6回以上速報や主要ニュース、まとめニュースが配信されますので、世間の動きにはかなり感度が敏感になって、日経新聞のスタッフの皆さんには感謝のしようもありません。
配信されてくるニュースや記事の中には「日経ビジネスオンライン」というのがあって、本来はコンピュータやICTの記事だけではなく、政治経済全般のテーマが対象のはずですが、どうしても関心の深い情報システムやパソコン、インターネットに関連した記事に目が行きます。
「日経ビジネス」が他社の定期刊行誌や同社のICT関連諸紙と一線を引いているのは、記事に一定のポリシーが感じられるからでしょうか。
先週末に発行された5月31日号では、「iPad上陸・ジョブスが迫る破壊と創造」と刺激的なタイトルで最新の情報がまとまって読めそうです。
ところが、ご存じの通り「日経ビジネス」は定期購読者のみに直送形態を取っているため、一冊売りはしませんし、大きな書店に行っても購入できないようです。
もちろん会社では年間購読していますから、読むだけならそれを借りれば事は済むのですが、目次を見ると最低でも10頁以上にわたって、多方面の切り口で記事が掲載されているようなので、やはり買って手元に置きたいと思いました。
昨日帰り道に三宮のジュンク堂で探しましたが、やはり置いていません。
昼間検索したときにJRの駅で購入した方がいるのを思い出して、本屋からJR三ノ宮駅のキオスクに行きましたが、乗換口の方の店には置いておらず、諦めて帰りかけましたが、念のためと前売り券の窓口近くのキオスクを覗いたら、ARIMASITA!
これで心置きなく記事を読めます。
日経ビジネスの定期購読
Posted on 6月 4, 2010 at 05:47 午前 | Permalink
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2010.03.17
100317 「1Q84」 BOOK3 発売
昨年の年間ベストセラーになった「1Q84」の第3巻が発売されるようです。
第2巻の終わりが主人公二人の出会いを匂わせる場面で切れていましたから、『あれでよい』という読者も、『いや 第3巻がある』という読者もいました。
第3巻では、新たな展開が予感されます。
Posted on 3月 17, 2010 at 01:51 午後 | Permalink
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2010.03.02
100302 日本版「フリー」流行の兆し
今日の日経ビジネスONLINE 「時事深層」で
「この本、丸ごと無料です」
という記事を読んで、なるほどと感心しました。
記事にも書いてある通り、この発想はベストセラー本「フリー」の二番煎じですが、異なるのは本をまず出版し、版を重ねて元がとれたので本の内容全てをPDFファイルでインターネット公開するという、あとさき逆の考えだということです。
この考え方って、これからかなり広がりそうですね。
理由1.著作者にとってはすでに原稿料以外に充分な印税を得ており、寛容になっている。
理由2.出版社にとっては、印刷製本と書籍流通のコストに対する、膨大な返品リスクを考えると、今後更に重版するより、無料宣伝でクチコミが広がれば、購入希望者の底辺が拡大するので息の長い持続的な販売に期待できる。
前宣伝がよいのか後宣伝がよいのかは内容と本の価格次第かも知れませんが、今回のような事例は読者にも好意的に受け入れられやすいので増えると思います。
もちろん、インターネットで全文公開される前に本を購入した人からは、苦情が入る可能性もありますが、青空文庫のように、著作権が切れた本を無料公開しているのと同じと考えれば、手元にベストセラー本が残っているのですから、無駄金とは言えません。
今後、ベストセラーによって充分な報酬を得た著作権者が出版社と話しあって、インターネットで無料公開するケースが増えるでしょう。
極端な発想で言えば、重版が10版以上になったら、あるいは5万冊以上になったら、著作権者さえ承認すればすべてインターネットで公開するような原則を作れば、KindleやiPadの普及と相乗して若い人達の活字離れも解消し、日本の文化水準向上にも大いに資するし、50%にものぼる書籍流通の返品も減少し、資源の節約にもなると、期待出来ます。
参考:初版部数を考える
【記事引用】日経ビジネスONLINE 「時事深層」 2010年3月2日(火)
「この本、丸ごと無料です」 中原 敬太(日経ビジネス記者)
3月1日、文芸春秋が1冊の新書を全文無料で公開する。無料公開で本は売れなくなるのか、それともさらに売れるのか。電子書籍の登場で揺れる出版業界の注目を集めそうだ。
大手出版社の文芸春秋が3月1日から1つの実験を始める。昨年10月に出版した新書『生命保険のカラクリ』をインターネット上で全文無料で読めるようにするというもの。大手出版社が丸ごと1冊を無料で公開するのは極めて異例のことだ。
著者の強い希望で実現
今回の「実験」を言い出したのはこの新書の著者である、岩瀬大輔氏だ。ネット経由で死亡保険や医療保険を販売するライフネット生命保険の副社長である彼はこの本の中で、従来の生命保険のコスト構造を明らかにするなど、生保業界のタブーに切り込んで話題を集めた。
彼の周囲の著名人のブログなどで取り上げられ、アマゾン・ドット・コムなどネット書店を中心に売れ行きは好調。出版から3カ月で6刷が決まり、発行部数は2万9000部に達した。
「さらに多くの人に読んでもらうためには、どうしたらいいか」
出版当初からネットでの無料配信に関心があった岩瀬氏は、クリス・アンダーソン氏の『フリー』の存在を知り、その思いを強めた。『フリー』は、無料にすれば利用者が増え、結果として利益を生むと主張。その本自体が先着1万人にネットで無料公開され、ヒットにつながった。岩瀬氏は文春の担当者に相談した。
前例のない提案に、最初は戸惑いを隠せなかった文春だが、「どこかが始めるのは時間の問題。文春のような保守的な出版社が先駆けてやることに意味がある」という岩瀬氏の熱意に押し切られる格好で承諾した。
一部分だけの配信も検討したが、最後はPDF方式で全文公開を決断。期間のみ4月15日までと限定した。年代と性別を答えると、ダウンロードでき、後はコピーするなり、メールで転送するなり、ユーザーの自由だ。
ネットで無料公開したら、本が売れなくなるという意見に対しては、「全部印刷する手間と費用を考えたら、新書を買った方がいいと考える人も少なくないはず」(岩瀬氏)と予想する。
確かに、新書は235ページ。すべて印刷すると1枚5円でも採算が合わない。きちんと製本された形を819円で手に入れられると考えれば、本を購入した方が割安という見方もできる。
今回の岩瀬氏と文春の取り組みは、起爆剤となって他の書籍にも影響を与えるのか。文春新書の飯窪成幸編集部長は比較的冷静だ。
「我々は自社の持つコンテンツを大切にするために、どうすべきかを考えなければならない。今回のやり方も1つの方法だとは思っているが、ネット上はすべてタダという考え方は危険」と話す。実験の結果がどうであれ、すぐにほかの新書や書籍の無料公開に踏み切ることは考えていないという。
出版業界の今後占う?
出版業界はこれまで、著者も出版社も、無料公開はコンテンツの価値否定になると二の足を踏んできた。しかし今回、著者が自ら希望し、それに出版社も同意したのは第一歩と言える。
内容によっても異なるが、時流を捉えたテーマで勝負することが多い新書は、それだけ賞味期限は短いと見られる。しかし今回のように発売から4カ月が経過した新書の無料公開は、寿命をさらに延ばす可能性もある。
文春という大手出版社を巻き込んだ今回の実験は、出版業界で話題になりそうだ。どちらの結果となっても、それはキンドルやiPadの登場により、紙媒体と電子媒体の間で揺れる出版業界に有用な視座を与えるに違いない。日本版『フリー』の実験に注目が集まる。
日経ビジネス 2010年3月1日号117ページより
Posted on 3月 2, 2010 at 12:53 午後 | Permalink
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2010.02.23
100223 読書の待ち行列
今読んでいる本は「ユダヤ警官同盟」(新潮文庫 上下)
本屋で横積してあって、『ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の“トリプル・クラウン”を制した』とあったから、期待して購入しましたが、日本人には馴染みのないユダヤ人、乃至はユダヤ社会の慣行が理解出きなくて読むのに試行錯誤しています。
何とか賞というのは、批評家にとっては文句なしに面白いという評価で選ばれているのでしょうが、宗教問題なんかが背景にあると、馴染みのないしきたりや活動の描写についていけません。
確かに、たとえ日本の小説でも「向日葵の咲かない夏」(新潮文庫)、みたいに本格ミステリ大賞候補になっていても、純粋なミステリーとは似ても似つかない作品もありますから、本を選ぶのは難しいです。
あと2日くらいで件の「ユダヤ警官同盟」をやっと読み終われそうですから、ようやく開放されて次の本が読み始められますが、3/3にはダン・ブラウンの新作「ロストシンボル」が発売されますから、家に積んである村上春樹訳の「グレート・ギャッピー」とか、昨夜買ったばかりの澁澤栄一の「論語と算盤」とか、読むペースと本を買うペースが完全にずれて、未読本の山が増えるばかりです。
休日は東京へ行ったり、毎週山へ行ってるから、通勤の往復30分では仕方ないですよね。引っ越すから本を捨てなさいと叱られていますが、いくらiPadが普及してもやっぱり本屋で目についたらつい買ってしまう癖は治らないでしょう。
Posted on 2月 23, 2010 at 05:20 午後 | Permalink
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2010.02.04
100204 日本ではiBooksの普及は絶望的?
1/27のAPPLEのiPad発表は、新しいパソコンの時代を予感させる内容でした。
今まではパソコンは専用機として、専用ラックや文字通りデスクトップに置いて使うもの、携帯やiPhoneなどのPDAは外出先で使うものと云う色分けでしたが、iPadは10年も前にビル・ゲイツが予言した通り、お茶の間でのパソコン利用を定着させる契機になる商品だと思います。
1/27の夜、Tweetしたように、iPadが一番似合うシーンは、自宅の部屋から部屋へ、居間からトイレ、キッチン、お風呂場、寝室とパジャマ姿でiPadを小脇に抱えてうろうろするスタイルです。老眼鏡もスタイラスペンもいらないし、電源も要らないから本体だけですみます。
しかし、日本ではその楽しみ方に水を差すような問題が、iBooksにはあるようです。
数ヶ月前にもgoogleが出版物のコンテンツをデータベース化して、インターネットで公開するという計画を日本では断念すると、話題になりましたが、iPadを使ったiBooksの場合も、日本の出版物の販売に関しては流通機構のタガがあって、街の本屋さんに始まって、大手のブックストアまでもが既存流通を脅かすものとして猛反対しそうな風潮だそうです。
昨日のASCII.netに掲載されていた池田信夫氏の記事:iPadは「出版のユニクロ」の出るチャンス には以下の記載があります。
日本では出版物に関しては価格カルテルである、再販売価格維持が認められているため、定価販売以外では出版物の販売は認められないためです。
ある編集者によると「出版業界の状況は非常にきびしく、日販(大手の取次)が在庫を減らすため『総量規制』で中小の出版点数を絞っている。この状態で日販の頭越しに電子出版など開始したら、『おたくはiPadで売るから、うちで扱わなくてもいいでしょ』などと意地悪されるのを恐れて、電子出版に踏み切れない」
もちろん、流通を握っている日販が、APPLEと調整し、紙メディアの割合を現在の半分程度に減らし、その分をiBooksなどでのダウンロード販売に変えることで、出版物の返品の山に埋まる出版社は労せずして、製造原価ゼロで販売利益が入ってくるし、日販にとっても一定の扱い手数料が流通コストゼロの収益になります。
問題は街の本屋さんや大手のブックストアがどの程度売上減少になるかです。
今まででも公立図書館では、地域の住民に対して最新の本も含めて無料貸し出しをしていますから、同じようなものですが、APPLEが出版物のオンライン配信を始めると、規模が桁違いですから、読み捨てるような週刊誌や新聞のたぐい、出張の車中や通勤電車の中で読むような文庫本なんかは売上が激減するでしょう。
悩ましい問題ですが、レコード業界の二の舞にならないよう四方丸く収まるような解決策に期待したいです。
ちなみに、きよもりの場合ですが、iBooksが普及したら、文庫本は全集やシリーズのような小説は今まで通り購入しますが、読み切りはとりあえず、iBooksで購入して読み終わってから、もう一度読みたいとか、誰かにも読ませたいような印象に残る本はやはり本屋さんかAmazonで買うことになるでしょう。
山のガイドブックや、パソコンの本はiPadで読むには向いていないし、いつ必要になるか判らないから印刷物でないと意味が無いと考えています。
【引用記事】
池田信夫の「サイバーリバタリアン」 ― 第103回
iPadは「出版のユニクロ」の出るチャンス
2010年02月03日 12時00分更新
文● 池田信夫/経済学者
リスクもリターンもない日本の書店
アップルの発表したiPadは、さまざまな話題を呼んでいる。アマゾンのKindleがハードウェアもソフトウェアも英語版しかないのに対して、アップルは日本語ホームページも立ち上げて日本で売る姿勢を見せており、3月に発売されるときは日本語表示も入力も可能だ。しかし残念ながら、日本語の本を読むことはできない。書籍ソフト「iBooks」の日本語版がないからだ。日本で発売されるiPadは、iPhoneを4倍程度に拡大したものにすぎないのである。
iBooksを表示させたiPad。日本のアップルのサイトでは、iPadの情報はあっても、iBooksの情報はない
ただ、そのうちiBooksが出る可能性もある。今でもReaderbox>というiPhone用の書籍ソフト(有料)があるので、青空文庫などの無償で配布される本は読める。問題はiPadで売れる本が出てくるかどうかだが、今のところその見通しはほとんどない。ある編集者によると「出版業界の状況は非常にきびしく、日販(大手の取次)が在庫を減らすため『総量規制』で中小の出版点数を絞っている。この状態で日販の頭越しに電子出版など開始したら、『おたくはiPadで売るから、うちで扱わなくてもいいでしょ』などと意地悪されるのを恐れて、電子出版に踏み切れない」という話もある。
この背景には、日本の特殊な書籍流通システムがある。書籍は委託販売で、小売店で売れ残ったら返品できる代わり、再販制度(価格カルテル)で定価が決められている。在庫リスクを負うのは、取次ではなく出版社だ。最近では返品率は50%近くに達し、返品の山に埋もれて倒産する中小出版社が続出している。また定価のうち出版社に支払われる割合は、大手出版社と中小では差が大きいと言われている。
このように問屋が価格をコントロールする定価販売システムでは、小売店にはリスクはないが、価格競争でもうけるリターンもない。これはユニクロ(ファーストリテイリング)の登場前の衣料品業界と似ている。ユニクロの柳井正社長は、このように「小売店を生かさぬよう殺さぬよう」利用するシステムでは成長できないと考え、製造直販に踏み切った。在庫リスクを取ることによって、利益も100%取るシステムを構築したのである。
出版社は古い流通機構を守ろうと自縄自縛
iPadが売れても、こうした古い流通機構が変わらない限り、日本では電子出版は困難だろう。書籍流通については公正取引委員会も問題視し、過去に何度 か内偵が行われたが、結果的には立件に至っていない。返品も原価率も取次が強制したものではなく、他の問屋を使うのは出版社の自由だ、というのが取次側の 主張である。しかし日販・東販のシェアは合計80%で、この2社に取り扱ってもらえなければ、ほとんどの出版社はやっていけない。これは取次の「優越的地 位の濫用」にあたる疑いも強い。
再販制度が残っているのはもう新聞・出版と音楽CDだけだが、公取委が調査すると新聞業界が「http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51292390.html活字文化があぶない」 などとヒステリックなキャンペーンを繰り広げて再販を守ってきた。出版のような弱小業界 で旧態依然たる流通機構が残っているのは、マスコミの政治力のおかげなのだ。しかし音楽産業で証明されたように、電子流通によって古い流通が「中抜き」さ れる運命は避けられないし、避けるべきではない。流通業者が電子流通を妨害することは消費者の迷惑になるばかりでなく、流通機構の改革を遅らせ、アップル やアマゾンのような外部の業者に主導権を握られる結果になる。
紙が電子流通になっても、知識を創造する出版社の本質的な機能は変わらない。今は著者の印税は1割しかないが、流通コストが下がれば、アマゾンやアップ ルのように著者が7割とることも可能になり、今は著述業で生活できない著者も生活できるようになるかもしれない。在庫リスクもなくなるので、出版社は企 画・編集・著作権管理を行なうエージェントとしてローコスト・オペレーションに徹すれば生き残れる。
ただし電子流通になると売り上げも減るので、今の高給サラリーマンを多数雇う出版社の組織は維持できないだろう。つまり新聞・テレビと同じく、出版業界 の問題はネット流通による利益が少なすぎることではなく、固定費が多すぎることなのだ。出版社が古いシステムを守るため自縄自縛になっている現状は、ユニ クロのような低コストのベンチャー企業が出版に参入するチャンスである。
筆者紹介──池田信夫

1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年退職後。国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現 在は上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に、「http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478011923?ie=UTF8&tag=ascii-trend-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4478011923希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 」(ダイヤモンド社)、「http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822247236?ie=UTF8&tag=ascii-trend-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4822247236なぜ世界は不況に陥ったのか 」(池尾和人氏との共著、日経BP社)、「http://www.amazon.co.jp/gp/product/456969991X?ie=UTF8&tag=ascii-trend-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=456969991Xハイエク 知識社会の自由主義 」(PHP新書)、「http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822245969?ie=UTF8&tag=ascii-trend-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4822245969ウェブは資本主義を超える 」(日経BP社)など。自身のブログは「http://ikedanobuo.livedoor.biz/池田信夫blog 」。
【Engadget日本版の記事】 日本では当分IBooksは使えないようです。
iPad日本版ページがオープン。3月から発売、 iBooksの記述なし
【日経 ITproの記事】 iPad及び同様の機器は5年後には5700万台規模の新しい市場を形成するとの予想です。ちなみにIPhoneとiPod Touchは発売後2年の09年9月現在、5000万台出荷されたそうです。
iPadなどのタブレット・デバイスは5年後に年5700万台市場に---米調査会社
【「googleが出版物をデータベース化」の記事】 記事の原文(YOMIURI ONLINE 09/11/14)は消されています。
記事のキャッシュ
★グーグル訴訟に修正和解案、日本の出版物除外
・書籍データベース化を巡る米グーグル社と米作家組合、全米出版社協会との和解案に ついて、グーグル社など和解当事者側は13日深夜(日本時間14日午後)、修正案を ニューヨークの連邦地裁に提出した。
同案は、日本や仏、独などからの異議申し立てを受け、和解案の対象を「米国著作権局に 登録済みの書籍、または米、英、オーストラリア、カナダの4か国で出版された書籍」に 限定し、それ以外の書籍の著作権者を除外した。これで日本の出版物はほぼ対象外となり、 影響を受けないことになった。
修正案は、米司法省が「米著作権法や反トラスト法に抵触する懸念がある」として、外国の 著者や出版社の懸念への対応、著作権者保護策の強化、競合他社も利用可能な仕組み 作りなどに関して変更を求めたことを受けたもの。和解成立には同地裁の承認が必要で、 修正案提出を受けて、同地裁は関係者などからの意見聴取などの日程を決めるが、 和解問題の決着は来年に持ち越される公算が大きくなった。
米グーグル社の発表によると、修正案はまた、〈1〉著作権者不明の書籍について、 今後特定される可能性のある著作権者の利益保護に向けた組織を設立する 〈2〉データベース化された絶版書籍、著作権者不明書籍の商用利用に書籍小売り各社の 参加を認める――などとしているほか、著作権者が書籍電子化に関して、グーグル社に 不利な取り決めを他のオンライン企業と結ぶことを事実上禁じた条項を削除することで、 競合他社がグーグルと競争できる道を開くものとなっている。
だが、米ネット小売りのアマゾンやマイクロソフト社、米ヤフーなどで作る反グーグルの 「オープン・ブック連合」は、修正案について、「小手先のまやかしに過ぎない」などと声明で 批判した。
Posted on 2月 4, 2010 at 12:55 午後 | Permalink
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2009.12.30
091230 メディアマーカー登録とUNIQLOカレンダー
昨日、MediaMarkerという蔵書管理サービスに、今年後半Amazonで購入した本を中心に40件ほどコメントを書きながら一気に登録しました。
実際には、ジュンク堂などで購入した本もありますから、もっと多いのですが、Amazonプライムで発注すると、送料が無料でなおかつ午前中に注文すれば、当日夜には配送されてきますから、本屋へ行って本棚から探し出すより遙かに効率的です。
メディアマーカーで登録した蔵書のインデックスにはusersという項目があって、同じ本を蔵書登録している他の方の評価やコメントが見られるので、読んでいくと非常に面白いです。
昨日も取り上げた「1Q84」の場合、500人も登録していて、流石は年間ベストワンだと感心しますが、評価を読んでみると、結構バラツキがあって興味深いです。
もっともこのメディアマーカーの登録者数はまだ1万人(2009年8月3日現在)だそうですから。春樹ファンの若い女性層ではなく、どちらかと言えば高齢者で読書が趣味といった方と読書好きの男子学生さんが多いような気がします。
その副産物ではありませんが、「1Q84」の他の方のコメントを流し読みしていて、鉄道模型のジオラマのような動く画像が目にとまりました。
知識を知恵にカエル♪らららという変わった蔵書ページのタイトルですが、Twitterでのユーザー名はvanilla_monakaを使っておられるようです。
件のジオラマは今をときめくUNIQLOのブログパーツでした。
早速借用させていただきます。vanilla_monakaさん有り難う御座います。
このジオラマは画面をクリックすると、大画面になりますので、この箱庭のような景色を眺めているだけで何となく心が和みます。
Posted on 12月 30, 2009 at 05:54 午前 | Permalink
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2009.12.29
091229 お薦め 『メディアマーカー』
昨日、たまたま日経パソコン(12/28)を読んでいて、「デジタル蔵書の世界」という特集記事にメディアマーカーというWeb上で本やCDなどをデータベース(DB)化できるソフトを知りました。
試しに使ってみましたが、自分が読んだ本を読後感や読了日付なども含めて、整理するのに便利です。
Amazonとも連携しているから、手元にその本がなくても表紙の画像なども含めて書名、著者、価格などをDB化できるので、いかにもインターネットが発達した現代だからできるサービスで、もちろん無料です。
公開するもよし、非公開にして自分だけで楽しむのも自由ですから、お薦めです。
この半年余りで読んだ本をDB化して、コメントを入れていきましたが、あとで見直すと結構真面目に読んでいたことが判ります。
もちろん読了日なんて正確に覚えているわけはないのですが、読んだ本の量から考えると通勤の行き帰りで文庫本一冊に大体一週間掛かっているのが判ります。
平均300頁として、一日40ページ程度コツコツと読んでいるので、我ながら感心します。
もちろん、山行などで遠出の時に車中で読めばもっとピッチが上がるのですが、山行に持っていくことはあっても、仲間と一緒なのでまず開く機会はありません。
もう一つ、いいなと思うのは、このWebでは自分の蔵書と同じ本を蔵書登録しているユーザー数が表示されていて、それぞれの人の評価(星の数)や、コメントが公開されていることです。
ですから、自分では星5つを付けているのに、星ひとつと云う評価の人もいますし、村上春樹の本のように、読者層が若い場合、その人達の視点と自分の視点の違いや相似点が判って興味深いです。
Posted on 12月 29, 2009 at 12:25 午後 | Permalink
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2009.12.26
091226 絶筆『グイン・サーガ』
栗本薫さんが亡くなられたのが5月26日
生前に127巻まで出版されていましたが、常に2ヶ月に一冊ペースで執筆されていましたから、逝去の後も128巻、129巻と出版され、いよいよ最終巻である130巻がこの年末に発売されました。
最終巻のタイトルが「見知らぬ明日」と云うのは未完の大河小説らしくて象徴的ですが、英語タイトルは『A Fathomless Future』となっていて、これまでと同様に単語の頭文字の韻が合わされていますから、生前に決めておられたのでしょうね。
あらためてご冥福をお祈り申し上げます。
合掌!
Posted on 12月 26, 2009 at 11:03 午前 | Permalink
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2009.12.25
091225 ロング・グッドバイ
この小説は2年半も前に、かの村上春樹が翻訳したと、当時話題になっていたので、あまり深く考えないで買いました。
きよもりの場合、話題になった本で、手に取ったときのフィーリングで何となく買ってしまうことがたまにあります。
もちろん、通常は買った日から読み始めるわけですが、この本は、折角買ったのに、最初の2、3ページを読んだだけで、本箱に並んでしまいました。
たまたまこの本を買った時期と引っ越しが重なったことも、本にとっては不幸でした。
『1Q84』を読んでいなかったら、この本を読む機会は無いまま、ロング・グッドバイになっていたところでした。
それにしても580頁、600gの本を抱えて通勤の行き帰りに読むのは大変でしたか、これは文句なく、おもしろい本でした。
村上春樹氏の著作は、何となく背景が暗いので、肌が合わないところがありますが、こちらは翻訳なので、原作のレイモンド・チャンドラーの洒脱な会話と人物描写が、ハルキ風に見事な表現となり、最初から最終行まで楽しめました。
暇ができたら、もう一度ひと息に読み直したいと思います。
Posted on 12月 25, 2009 at 02:52 午前 | Permalink
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2009.12.24
091224-2 登山と食事の改善でがんを治す・MRTリーダーの実践
きよもりの場合、小学校5年の時の虫垂炎手術以外ほとんど病気には縁のない人生を60年もおくって来たので、昨年の人間ドックで、大腸に腫瘍が出来ている、と言われたときには大変なショックでした。
今月号の「新ハイキング関西の山 新春」には、新ハイキング関西の代表でもある村田智俊さんが、胃潰瘍から胃ガンに悪化し、さらに肝臓にまで転移して、手術不能と医師から宣告を受けた進行性のガンを、食事療法によって克服された体験談を詳細に掲載されておられます。
昨日も例会でご一緒させていただいた村田リーダーは、とても病み上がりとは思えぬほどお元気で、多少はセーブされておられるそうですが、今もお酒が好きで、喫煙も何よりのストレス解消手段と言って一日一箱程度吸われているそうですから、自分の体をいじめてきたきよもりもおおいに模範にさせていただきたいと思います。
食事療法によるガン克服のポイントは
1.水道水から天然水
炊飯、喫茶など、すべて「夢の水 東紀州水」を使って天然水に切り替え
2.主食は白米から玄米
3.有機の野菜・果物を大量に摂る
無農薬野菜を通販を使って、産地から直接仕入れ、ファイトケミカル(あるいはフィトケミカル)による免疫力を強化
4.塩分を抑える
5.牛肉・豚肉・赤身魚は食べない
タンパク質は白身魚、貝、鶏の胸肉などから摂取
6.植物性たんぱく質の摂取
納豆、豆腐、豆乳などで大豆イソフラボンを摂取
7.乳酸菌、キノコ、海藻の摂取
8.ハチミツ・ビール酵母の摂取
天然国産はちみつとエビオス
9.オリーブ油・ゴマ油の活用
加熱しても酸化しにくい油で調理
10.禁酒・禁煙、ストレスをなくす
禁酒は簡単、禁煙は出来ていない・・・とのことで、きよもりは少し安心
年齢的には、ほとんど同年代ですから、日常生活でもおおいに参考にさせていただきます。
いまのところ、3の野菜を大量に摂る、4の塩分はあまり摂らない辺りは大丈夫ですが、5は焼肉や豚シャブが好きですから、今後は鶏肉中心に変えていきたいと思います。
村田さんも一人ではここまで出来なかった、と書かれておられますが、一番心労だったと思われる奥様のご協力あったればこそですね。
【参考通販サイト】
新ハイキング関西の山 新春
今あるガンが消えていく食事
【出版社の紹介記事】
今あるガンが消えていく食事〈実践レシピ集〉
今あるガンが消えていく食事 超実践編
Posted on 12月 24, 2009 at 12:55 午後 | Permalink
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2009.10.02
091002 ビートルズと村上春樹

昨夜帰宅したら、インターネットで発注したザ・ビートルズ・ボックスが着いていました。9月9日に発売されたものの翌日には店頭から消えてしまいましたから、かなりの人気商品ですが、3万円もする商品がこれほど売れるのは、きよもりくらいの高齢者も昔を懐かしんで再購入しているからかも知れません。
きよもりの場合は、運良くというか運悪くというかビートルズが武道館で公演した昭和41年(1966.6.30)は、大学4年生で学生生活最後の山歩きに没頭していました。ちなみに全共闘の安田講堂事件は昭和44年(1969.1.18)なので、すでに社会人になっていました。最近読み始めた村上春樹の「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」の時代背景も1970年前後なので、きよもりは微妙に世代が異なります。
最近になって、なぜ学生時代や社会人になって間もない二十歳台に当時若い人たちが夢中になっていたビートルズをはじめとしたグループサウンズや、内面的には村上春樹の著作に縁がなかったのか考えてみました。
結局、当時は夢中になって取り組むものがあったから脇目もふらずそれに没頭していたんだと気が付きました。
それは大学四年生までは山登りであり、会社へ入ってからは、まかされたハードな仕事だったんですね。
ビートルズをあらためて聞き直すと、初期の頃の荒削りな演奏とボーカルが気になりますが、3巻目のキャント・バイ・ミー・ラヴ 辺りからは演奏にも余裕が出ているように感じました。
一方の村上春樹ですが、猛烈なファンがいる理由がわからなくて、1Q84を買う前にせめて代表作だけでも読んでおこうと「ノルウェイの森」をまず読みましたが、海の物とも山の物とも判らないながら、1070年代という時代背景がもたらす、目標喪失、受け身の世界のような匂いを感じました。その続きで読み継いだ「海辺のカフカ」は一転ミステリー仕立てで、何となく怪しい結末が待っているようですから楽しみです。
それにしても、40年も経ってから昔の音楽や小説に興味を持つなんてのは、人並みの青春時代をおくらなかった反動かも知れません。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091009/187867/?P=1
21世紀の音でよみがえったビートルズ CD化から22年、リマスター盤が初登場
EMIミュージック 「ザ・ビートルズのリマスター盤」(1)
Posted on 10月 2, 2009 at 01:15 午後 | Permalink
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2009.08.12
090812 クライマーズ・ハイ
たまたま、先週末(8/8)、夜遅くにテレビで「クライマーズ・ハイ」(2008年作品)を見ました。
以前から単行本が出ているのは知っていましたし、当時(2003年)、書店でタイトルに惹かれて手に取りましたが、テーマが日航機ジャンボ墜落事故(1985年8月12日)と知って、登山小説でないことに失望して、結局その後、文庫本になった時(2006年)も買う機会はないままでした。
映画を見て内容の濃さと、会社でも家族関係でもどうしても壁を越せない主人公の新聞記者が、谷川岳・衝立岩の登攀を自己克服のきっかけにする、という筋立ては、実際に仕事をしながら山歩きをしている自分自身の気持ちとオーバーラップして、凄く感激しました。
出版時には、日航ジャンボ機事故がテーマでは暗くて気が滅入ると考えて購入しなかったわけですが、主人公が記者という立場で正面から史上最大の航空事故の報道に挑戦する縦糸と、技術レベル以上の魔の壁・衝立岩登攀に挑戦する横糸とが見事な筋立てで重なって描かれています。
たまたま、今日は日航ジャンボ機事故から25回忌
明日の鈍行旅の徒然に、残しておいたあと180ページを読むのが楽しみです。
Posted on 8月 12, 2009 at 09:13 午前 | Permalink
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