191103 滝又の石佛
昨日の下見は当初、滝又の滝から雲水坂を越えて大森中町から縁坂峠へ登り返し、最後は岩谷峠から小野郷へ下山する行程を予定していました。
ただし、行程が12.2kmもあり長いのと日没時刻が17:00頃と早くなっているので、途中で引き返すか、打ち切ることも想定していました。
実際に歩き始めたら、滝又の滝に到着する手前に「滝又の石仏」という石門があって、そこから石畳が続いて、3m~5mの石仏が幾体も岩肌をくりぬいた祠に安置されているので驚きました。
しばらく奥へ進むと、右の谷へ分かれる滝又の滝への右俣分岐がありましたが、石仏群は左俣の奥へ更に続いており、分岐には石仏群の配置図もありました。
本来の登山道は滝又の滝から右俣を詰めて余野集落に出るルートですが、手前の分岐から左俣に入ると、石仏が38体も谷沿いに安置されており、幸いなことに左俣を詰めても右俣と同じ余野集落に至ることが判りました。
ということで、急遽予定を変更して、いったん滝又の滝まで行って折返し、分岐から左俣を詰めて余野へ向かいました。
この寄り道も影響して昨日の下見は縁坂峠の峠道の途中まで行って引き返し、大森中町から小野郷へ下山しました。
石仏道の奥でちょうど石仏安置の工事を進めておられた業者の方にお伺いすると、「この山全体を長岡京の某氏が買い取って、この石仏を安置している」とのことで、石仏設置の理由は判りませんが、石仏自体は中途半端なまがい物ではなく、一流の石工の手になる彫像ですから、あまりにも新しすぎて骨董美術的な落ち着きには欠けるものの、今後数十年数百年の間には十分美術品としても評価される石像群になると期待されます。
帰宅後、ネットで調べると、この石像を彫刻しているのは、岡崎市の石工団地の磯貝彫刻という会社のようです。
磯貝彫刻のHPにはちょうど「滝又の石仏」のうち、大日如来を彫っている写真が掲載されていました。
【参考】
磯貝彫刻
磯貝彫刻・facebook
山の中に凱旋門や石仏が並ぶ滝又の石仏 2017.11.19
滝又の石仏
Posted on 11月 3, 2019 at 11:44 午後 | Permalink
コメント