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2015.04.02

150402 春の花Ⅴ:住吉川岸の桜と「細雪」の碑

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 明日から天気が崩れそうなので、花見がてら住吉川の川岸を散策しました。
 神戸の桜は今日満開を迎えたそうですから、枝が隠れるほど花が開いて見事でした。
 住吉川の向かい側(左岸)にはイチローが住んでいたというモダンな高級マンション(オーキッドコート)が城郭のようなたたずまいを見せています。
 保久良神社や甲南女子大学がある金鳥山の尾根にも山桜の花が満開を迎えているようです。

 JRのトンネルを越えたところには「細雪」の碑がありますが、これは甲南小学校の50周年記念でこの地で「細雪」を執筆した谷崎潤一郎直筆と、神戸出身の小磯良平画伯作の雪の結晶をあしらったものだそうです。
 「細雪」の碑は阪急芦屋川駅の近くにあるものが有名ですが、旧邸があって縁の深い住吉川の川堤にもあったのですね。
 谷崎潤一郎はこの住吉川に接する堤上に住んでいて、現在も旧邸は「倚松庵(いしょうあん)」として土曜日だけ解放されています。
 住吉川は昭和13年の阪神大水害の増水でこの辺りは完全に水没しましたが、数十年にわたる河川の改修工事で今は護岸もしっかりしていますが、住宅地より10m以上も川床が高い天井川ですから絶対安全と油断するのは禁物です。

 全くの偶然ですが、今日夕方 ”谷崎潤一郎「細雪」などの創作ノート見つかる”というニュースが流されていました。
 戦災での焼失を懸念して親友に創作ノートを写真に撮って預けていたものだそうですが、70年も経て見つかったのは奇遇です。

東京紅團(東京紅団)の谷崎潤一郎の「細雪」を歩く 阪神大水害編
http://www.tokyo-kurenaidan.com/tanizaki-sasameyuki-3.htm
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Posted on 4月 2, 2015 at 10:53 午後 |

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