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2013.02.09

130209 アップル「普通の会社」に/成長神話揺らぐ

96959996889de7e3e7e6eae7e0e2e2eae2e 今日の日経新聞や日経電子版に、
アップル「普通の会社」に 成長神話揺らぐ
という活字が踊っていて注目された方も多いと思います。

 スチーブ・ジョブズのカリスマ性で10年足らずの短期間で一気にマイクロソフトを抜き去ったアップルですが、ジョブズ亡き後の体制に危惧が高まり、株価の低迷が続いているのは周知の通りです。
 また、右肩上がりで売り上げを拡大してきたiPhoneやiPadの伸びが鈍化し始めたのも懸念材料になっています。
 それに追い打ちをかけるように、株価の低迷を背景に株主の資産の目減りが起き、株主から配当性向の向上を求められる結果、手元資産を取り崩さざるを得なくなりつつあるそうです。

 記事によれば
 ”「株主に金を返しても何も生まない。技術革新に使えば、アップルは成長できる」。こう言い切ったジョブズ氏の時代では考えられない姿勢だ。” 
 とありますが、アップルの驚異的な復活と成長は株主よりも会社ありきでジョブズが推進した画期的な技術開発と新しい発想の賜物です。
 このまま、路線変更が進むとかつてのソニーやマイクロソフトと同じ道を歩むのではないかと心配でなりません。

 HPが経営陣が自社株を全額買い取って、上場を廃止するそうですが、日本でも神戸の大手アパレル企業が同様の手段で上場を廃止しました。
 株式会社の制度は諸刃の刃です。
 資金はないが商品の開発力や生産能力、販売能力を持つ起業家に対し、企業経営能力はないが資金はある資産家が株主という形で出資して、企業を設立、運営、拡大し、成果を株主である資産家に配分する仕掛けです。その原則に則れば、株主は金は出すけど口を出さないという前提でないと、経営を委託された起業家はやりにくくてしかたないです。
 アメリカから広まった物言う株主という風潮は、正しく機能すれば大きな問題にはなりませんが、企業の運営拡大よりも株主の利益、配当最優先の風潮を定着させ、金さえ増えれば会社がつぶれてもよいといった愛社精神などには縁がない拝金主義に陥っているようで好きになれません。

96959996889de7e3e7e6eae7e0e2e2eae_2【記事引用】
アップル「普通の会社」に 成長神話揺らぐ 利益配分、株主配慮の姿勢

 【シリコンバレー=岡田信行】開発投資を最優先し、株主との対決姿勢も辞さなかった米アップルが7日、追加的な現金還付など利益配分に前向きな姿勢を示唆、株主との対話姿勢を強めてきた。革新的な新商品・サービスを繰り出した故スティーブ・ジョブズ前会長による成長神話が揺らぎ株価低迷が続く中、株主対策にも意を配る「普通の会社」へ近づく流れが加速しているようにもみえる。

 アップルは7日、大手ヘッジファンドを率いるデイビッド・アインホーン氏が還元策拡充を要求すると、同日のうちに「株主還元の追加策について活発に議論している」とする声明を発表。アインホーン氏の提案を「徹底的に調べる」と前向きな姿勢を示した。

 「株主に金を返しても何も生まない。技術革新に使えば、アップルは成長できる」。こう言い切ったジョブズ氏の時代では考えられない姿勢だ。

 稼ぎ頭のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」も販売台数は好調に伸びているが、驚異的な収益拡大が続いた数年前とは様相が異なる。新興国での販売増や韓国サムスン電子などとの競争激化で売れ筋が低価格機種に移り、収益拡大余地が狭まっている。

 今年1月23日にアップルが発表した四半期決算。売上高も純利益も過去最高だったが、株価は大幅下落した。1~3月期の売上高見通しが市場予想を下回り、成長性への疑念が噴き出した。株式時価総額は上場後で最大となった昨年9月と比べると一時4割近く減った。この間に約2500億ドル(約23兆4000億円)が吹き飛んだ。

 株価上昇が続けば株主の不満も抑えられるが現状では困難。アップルは昨年3月に配当再開などを打ち出したが一部株主はアップルの約1370億ドルの手元資金に目を付け還元の拡充を求めた。

 似たような例は過去にもあった。基本ソフト「ウィンドウズ」でパソコン業界の標準を握った米マイクロソフト(MS)だ。2004年に自社株買いと配当を通じ、4年間で総額700億ドルにも上る株主還元をすると発表。「配当しない会社」というレッテルを返上した。

 MSは10~12月期の純利益が63億7700万ドル。売上高は214億5600万ドルだから、今なお驚異的な収益力を誇るといえるが、成長鈍化への市場の失望は大きく、会社の株価はさえない。

 アップルも同じで足元の業績は好調だが、株主は還元策を要求した。これに前向きに応じる態度をにじませるアップルは今後どこへいくのか。再び新商品で消費者の目を驚かせる技術をみせるのか、低成長に陥って株価も勢いを失う“普通の会社”に近づくのか。今その転機が訪れている。

Posted on 2月 9, 2013 at 01:20 午後 |

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