100202 iPad タブレットPCはビル・ゲイツの遺志実現
2010/01/27のAPPLE iPad発表で、2010年の流れが見えてきた感じですが、スチーブ・ジョブズのはつらつとした発表会での姿を見ていて、タブレットPCの将来性を10年も前に予言していたMicrosoftのビル・ゲイツの姿と重なりました。
2001/11/11のCOMDEXの基調演説で当時会長だったビル・ゲーツは自身のビジョンを明らかにしました。
ゲイツは、"新型Tablet PCのプロトタイプを実際に手にしながら、Tabletは、今後五年の間に最も一般的なPCの形態となるであろうと予言しました。"
予言に反して、2001年段階ですでに数社からWindowsXPで動くタブレットPCが発表されていたにもかかわらず、爆発的な普及には至らず、キーボードインターフェースの全盛時代が続いたのはご存知のとおりですが、いまAPPLEのタブレットPCが全世界で受け入れられようとしているのは、万人が認めるところです。
遅れてやってきたiPadが成功した要因は幾つかあるんでしょうが、最も大きな要因はAPPLEが3年前のiPod Touchを発表した時点からハードの販売だけでなく音楽やビデオ、携帯など一般ユーザーの嗜好に合わせたコンテンツの充実に全精力を投入し、成功したインフラ整備にあると思います。
今回新たに追加されたのはiBookによる出版物や新聞などの文字情報のコンテンツだけですが、新聞社や出版社を巻き込んだ戦略は成功を約束されています。ただし、日本では著作権法の壁が意外に固く、このままではアメリカ本国に3~5年遅れて文字情報のコンテンツが花開くことになりそうで残念です。
Posted on 2月 2, 2010 at 12:58 午後 | Permalink
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