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2010.02.02

100202-2 NHKオンデマンドとフリーミアム

100202_nhk_ondemand 上杉隆×小林弘人「ここまでしゃべっていいですか」第8回 の対談記事に、 

NHKの発表によると、2008年12月にスタートした「NHK オンデマンド」の事業収入は2009年11月末時点で計約2億1000万円。2009年度の当初予算見込みの約23億円を大幅に下回っている。
 という記載があります。

100202_freemium_book_img 一方、 「フリーミアムとは」 の説明記事では、 
試供品を使った従来のビジネスモデル :
 5%を無料(フリー)で提供して95%を買ってもらう
 フリーミアムを使った新しいビジネスモデル :
 95%を無料(フリー)で提供して5%の人にプレミアム版を買ってもらう
 それが可能なのは、

* [1] デジタルであれば大量に複製して配布する際のコストがほぼゼロ
* [2] そのため無料版を配布して最大可能数の潜在的顧客にリーチできる。
* [3] そのなかの数%の顧客が有料版に移行すれば、分母が大きいためにビジネスが成り立つ!

 というノウハウが紹介されています。

 俗に、「ただより高いものはない!」
 と言いますが、
 大阪の商売には、「損して得を取れ!」
 という口伝もあります。

 フリーミアムが成功する秘訣は、

デジタル製品においては、無料と有料の割合はまったく異なる。典型的なオンラインサイトには5パーセント・ルールがある。つまり、5パーセントの有料ユーザーが残りの無料ユーザーを支えているのだ。フリーミアムのモデルでは、有料版を利用するユーザーひとりに対して、無料の基本版のユーザーが19人もいる。それでもやっていける理由は、19人の無料ユーザーにサービスを提供するコストが、無視できるほどゼロに近いからだ。
 にあります。

 NHKも無料視聴サービスがありますが、無料しか見ないきよもりみたいな顧客だけでは、売上が当初見込みの一割しかないのも仕方ないですね。
 ほとんどのサービスが有料で、せいぜい連ドラなら第一回目だけ無料と云うパターンです。
 Gyaoも儲かっていないのか、アニメの最新作などはこのパターンが多いですが、2、3年前のコンテンツなら結構無料の提供も多いので楽しみです。
 先日紹介した「フリーカフェ 播磨屋本店」もこのフリーミアムの一商法なんですね。
 http://freemium.jp/blog/2009/12/post-20.html

 それにしても、書籍「フリー」はNHK出版が日本語訳を発売しているのですから皮肉です。
 NHKオンデマンドの関係者も社内回覧でこの本を読まれたら多少洗脳されるのでないでしょうか。
 遅ればせながら、月額見放題プランを\1470から¥945に値下げされたみたいです。

Posted on 2月 2, 2010 at 06:55 午後 |

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