090812 クライマーズ・ハイ
たまたま、先週末(8/8)、夜遅くにテレビで「クライマーズ・ハイ」(2008年作品)を見ました。
以前から単行本が出ているのは知っていましたし、当時(2003年)、書店でタイトルに惹かれて手に取りましたが、テーマが日航機ジャンボ墜落事故(1985年8月12日)と知って、登山小説でないことに失望して、結局その後、文庫本になった時(2006年)も買う機会はないままでした。
映画を見て内容の濃さと、会社でも家族関係でもどうしても壁を越せない主人公の新聞記者が、谷川岳・衝立岩の登攀を自己克服のきっかけにする、という筋立ては、実際に仕事をしながら山歩きをしている自分自身の気持ちとオーバーラップして、凄く感激しました。
出版時には、日航ジャンボ機事故がテーマでは暗くて気が滅入ると考えて購入しなかったわけですが、主人公が記者という立場で正面から史上最大の航空事故の報道に挑戦する縦糸と、技術レベル以上の魔の壁・衝立岩登攀に挑戦する横糸とが見事な筋立てで重なって描かれています。
たまたま、今日は日航ジャンボ機事故から25回忌
明日の鈍行旅の徒然に、残しておいたあと180ページを読むのが楽しみです。
Posted on 8月 12, 2009 at 09:13 午前 | Permalink
コメント
今日は、朝から本の残りを読みたい誘惑をはねつけて、昨日の尾道のスケッチを手抜きしないで下絵から仕上げていました。
夕方になってようやくメールチェックをしたら、お二人のコメントとともに、業界仲間のMTBさんからもメールをいただきました。
25年前の事故で、従兄弟の方が乗り合わせて災禍に遭われた由、
今日御巣鷹山での慰霊式典にその方のお母様の姿を見つけて、涙を新たにされたそうです。
いつか、群馬・長野・山梨三県境に近いこの山へ登ってみたいと思います。
合掌!
投稿: きよもり | 2009/08/12 18:58:41
私も文庫本が出た時に神戸で読みました。
日航機事故のニュースを見たのは、夏休みで遊びに行っていた女房の実家のテレビでした。
投稿: NWH | 2009/08/12 11:08:10
同僚の息子さんと果たせなかった約束。
私もこの本は一気に読んでしまいました。
アレから24年が過ぎたのですね。
投稿: おじゃま虫 | 2009/08/12 10:33:40