090629-2 ゲリラ豪雨をGPSで予測?
昨年7月28日、六甲山系の都賀川で鉄砲水のため5名もの方が亡くなった事故がありました。
この事故以来、ゲリラ豪雨という呼称が一般化されたように思いますが、現状ではピンポイント天気予報でも気象レーダーやアメダスの情報は10分遅れ、半径2km以上の雲の動きしか補足できていないそうですから、局地的な降雨を予測するのは難しいのだそうです。
このような状況を打破すべく研究が進められていて、今日のITmediaでは以下の記事がありました。
ゲリラ豪雨をGPSで予測?
この記事の中に『ウェザーニューズは各地のユーザーから寄せられたリポートをもとにゲリラ豪雨アラートメールを送信する試みを昨年実施。(ニュースリリースより)』
とあって、株式会社ウェザーニューズでは、昨年7月から、“ゲリラ雷雨防衛隊員”といわれる会員登録した一般ユーザーの情報を元に局地豪雨を事前に予測する試みを始めています。
この動きとは別に、日本気象協会でもGPS電波の大気遅延現象という、電波が水分を含む大気中を通過する際の微少な時間差を把握することで、水分の多い積乱雲などの雨雲の発生を的確に把握し、局地的な豪雨を予測するシステムを早ければ今秋から実用化する予定だそうです。
ウェザーニューズの方法では、登録会員の分散により精度の片寄りが考えられますが、日本気象協会の方法なら、全国1200ヶ所のGPS受信機データから平均的なデータが常時把握できますから、期待して良さそうです。
ちなみに、学生時代の記憶ですが、7月に行く予定の剱岳では合宿中、毎日必ず夕方15時頃から夕立に見舞われました。これは日射による岩尾根や岩壁の温度上昇が、雪渓が残る低温の谷間との間に大きな温度差を発生させるため、雲が湧いて雨を降らせたのではないかと今でも考えています。
【毎日新聞ニュース】引用
ゲリラ豪雨:GPSを使って発生を予測 今秋にも運用開始 気象庁は「ゲリラ豪雨」の予測精度向上に向け、局地的な集中豪雨を引き起こす積乱雲の発生の兆候をいち早くつかむことができるシステムを開発した。GPS(全地球測位システム)のデータから空気中の水蒸気量を割り出し、雲の発生状況を予測する仕組みで、早ければ今秋にも運用を開始する。GPSを気象予測に活用するのは初めて。
気象庁によると、約30基あるGPS用人工衛星から出された電波は、空気中の水蒸気が多いほど地表に到達するまでの時間が長くなる。システムはまず、この関係を利用。国土地理院が地殻変動の調査用に全国約1200カ所に設置しているGPS受信機のデータから、各地点で電波の到達時間の遅れを求め、それを基に大気中の水蒸気量の分布状況を割り出す。
さらにスーパーコンピューターで天気を予測する「数値予報」の初期データに、求めた水蒸気のデータを入力。積乱雲が発達する時間と場所を予想する。
この手法は、気象庁気象研究所(茨城県つくば市)などが97年から研究を開始。これまでの約10例のゲリラ豪雨などを対象に、発生時のデータを使って予測実験をしたところ、実用可能な精度があることが分かった。
昨年7月28日に神戸市で5人が死亡した集中豪雨の際のデータを使った実験では、大雨が降り出す約1時間前には現場付近の豪雨を予測できたという。気象庁は当時、豪雨を全く予測できなかった。【福永方人】
毎日新聞 2009年6月9日 2時30分(最終更新 6月9日 9時44分)
Posted on 6月 29, 2009 at 12:53 午後 | Permalink





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