080516 懐かしのLibretto
日経ITproにあの製品を訪ねてという連載が始まりました。
第一回は東芝「Libretto20」です。
1996年発売とありますから、Windows95の発表と同時期にハード面でも大きなインパクトを与えてくれた機械が発売されたのはインターネットの普及と呼応しますから、偶然とは思えません。
個人的には、このシリーズはLibretto20から始めて30、60、70と4台買い継ぎました。
当時はまだ東京にいて、山へ行くのも年一回程度で、こずかいの80%はこういったパソコン関連に使っていました。もちろんゲームソフトも結構買ったけど、毎月少しずつ貯金しては年一回くらいのペースで買い替えていましたから、東芝の術策に嵌った一人です。
一番楽しかったのは2.5インチのHDDの換装作業です。今はもうそんな根気はありませんが、より高度な仕様のハードディスクがジャンクで市場に出回るたびに本体を分解してハードディスクを入れ替えていました。
懐かしいです。
あの製品を訪ねて
第1回 「パソコンを持って歩きたい」を実現した名機
北本祐子 フリーエディター&ライター。1975年,大阪生まれ,立命館大学産業社会部卒業。リクルート,日経BP,ソフトバンククリエイティブ,ITmediaなどを経て,2007年よりフリーに。IT(情報技術)系のビジネスインタビューから,インテリア,ファッション,映画レビューなど,様々なテーマで取材・執筆を手掛ける。
ノートPC,デジタル・カメラ,携帯音楽プレーヤー――。
登場した当時,だれもが驚き,技術の進歩に感嘆し,生活が変わると確信した製品があった。だれもが感じる確信は,時が過ぎるにつれて現実に変わる。製品が届けた革新は,当たり前に変わる。その製品がモノのあり方を根底から変えたことは,じょじょに忘れ去られる。
本連載は,これらの世界を変えた製品を,再び見つめてみるものである。開発に直接携わった関係者を訪ねて,その製品が生まれた背景,実現した技術などを聞く。当時の事実を現在の視点から眺めることで,世の中を変えた技術と,技術者の本質を見ていきたい。
この視点で見ると,電球,自動車など,現在の世界は革新的な製品に満ちあふれている。本連載では,我々の記憶がいくらか残っている,1990年から2000年ごろの日本の製品に注目していきたい。
持ち運べるWindows PC
会議室で,喫茶店で,空港で。ノートPCを見ない日はない。デスクトップのPCと同じWindowsが動作するマシンを持ち歩いている。この光景を当たり前にした製品を探した。すると,明らかにこの世界を狙って世に出た製品があった。Libretto 20である。
写真1●東芝「Libretto 20」。1996年4月,17万8000円(税別)で発売された
Libretto 20は「オフィスのPC環境を外に持ち出す」というコンセプトのもと,世界最小・最軽量のWindowsマシンとしてデザインされた。サイズはVHSカセットとほぼ同等。重さは標準バッテリ込みで840グラムである。当時最新のパソコン向けOSだったWindows 95が,この大きさ,重さの中で,きちんと動作する。
CPUはインテルDX4相当,75MHzで,メモリーは8Mバイトで20Mバイトまで増設可能。ハードディスクは270Mバイト。ディスプレイはVGA表示の6.1インチ。現在では想像できない低スペックではあるが,Windows 95がきちんと動いた。
1996年4月17日,本製品は発表された。オフィス・ソフトのMS-Works Ver4.0や,経路探索ソフトの駅すぱあと'96,英和辞典などのアプリケーションをプリインストールしたCTAモデルが19万8000円(税別)。OSのみのモデルが17万8000円(税別)である。
Posted on 5月 16, 2008 at 12:01 午後 | Permalink



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