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2006.01.19

060119 山岳小説・新田次郎「剣岳〈点の記〉」

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 久しぶりに本の紹介です。
 山の本は映画を見て感動し、HSMさんにお借りして二晩で読んだ「運命を分けたザイル」(原作: ジョー・シンプソン Joe Simpson  『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』岩波現代文庫刊)以来ですが、新田次郎の山岳小説はほとんどが実在の人物をモデルにして書かれていますから、淡々とした記述と相俟って、自然に立ち向かう主人公の表情までもが目に浮かびいつも一気に読んでしまいます。
 特にまだ学生時代に読んだ加藤文太郎氏の生涯を書いた「孤高の人」では、本人の遺稿集「単独行」と表裏一体となって文太郎の心の内面まで垣間見るような感激があったことを懐かしく思い出します。

 「剣岳」は明治時代に測量技師として剣岳山頂に登頂した芝崎芳太郎氏を中心とした記録が書かれていますが、一昨日購入しながら仕事が忙しくて、43ページもある後書きを読んだだけで、本文はまだ一行も読んでいません。ただ後書きには著者のこの小説を書くに至った背景と、いよいよ執筆に掛かるに際して、64歳という高齢を押して、山岳ガイド佐伯文蔵の協力で登頂に成功し、実体験を織り込んで自信を持ってペンを取った気持ちがよく分かりました。

 興味のある方は、今なら文春文庫の新装版で書店に横積みになっていますから手に取ってみてください。
 

Posted on 1月 19, 2006 at 01:09 午前 |

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